財政委員会速記録第四号 2019年3月5日
出席委員 14名
- 委員長
- 大松あきら君
- 副委員長
- 早坂 義弘君
- 副委員長
- おじま紘平君
- 理事
- 池川 友一君
- 理事
- 石川 良一君
- 理事
- 山田ひろし君
- おときた駿君
- 伊藤こういち君
- つじの栄作君
- 清水やすこ君
- 大場やすのぶ君
- 秋田 一郎君
- 小磯 善彦君
- 清水ひで子君
- 欠席委員
- なし
出席説明員
財務局
- 局長
- 武市 敬君
- 経理部長財政企画担当部長
オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 - 初宿 和夫君
- 主計部長
- 山田 忠輝君
主税局
- 局長
- 目黒 克昭君
- 総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務
- 小山 明子君
会計管理局
- 管理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務
- 野口 一紀君
収用委員会事務局
- 局長
- 佐藤 敦君
本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
- 第九十三号議案 平成三十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入、歳出-財政委員会所管分、都債
- 第九十五号議案 平成三十年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)
- 第九十六号議案 平成三十年度東京都用地会計補正予算(第一号)
- 第七十九号議案 都営住宅三十H-一〇二東(足立区新田一丁目)工事請負契約
- 第八十号議案 都営住宅三十H-一〇三東(江東区東砂二丁目第二)工事請負契約
- 第八十一号議案 都営住宅三十H-一〇六西(多摩市諏訪五丁目)工事その二請負契約
- 第八十二号議案 都立竹台高等学校(三十)改築工事請負契約
- 第八十三号議案 立川駅南口東京都・立川市合同施設(仮称)(三十)新築工事請負契約
- 第八十四号議案 谷沢川分水路工事請負契約
- 第九十三号議案に対する修正案
発言の抜粋
- 石川委員
- 私は、都民ファーストの会東京都議団を代表し、本委員会に付託をされています九十三号議案に賛成の立場で意見を申し上げます。
市場問題は、過去の都政が解決を先送りしてきた負の遺産というべき課題です。今回、その根本解決に向けて、築地市場跡地の有償所管がえ、そして築地まちづくり方針が示されたものと受けとめています。
私たちの代表質問で指摘したとおり、広大な築地市場跡地の再開発は近視眼的なものではなく、東京全体の価値を高めるものでなければなりません。また、有償所管がえの経費である五千四百二十三億円の原資は都民の税金であり、有償所管がえの意義、合理性が正確に都民に理解される必要があります。
築地市場跡地の再開発に当たっては、独立採算を原則とする市場会計のもとで経済合理性が優先され、東京全体を俯瞰した開発が困難となるおそれがあり、一般会計のもとで民間の知恵を生かしながら再開発を行うことが、都民の利益にかなうものであります。
所管がえについては、特別会計の独立性を確保するため、有償で実施することが現行規則で求められています。また、築地市場跡地の鑑定評価額は、過去の評価実績を有し、競争入札を経て選定された鑑定機関の専門的見地から算出されたものであり妥当と判断できます。
有償所管がえを平成三十年度最終補正予算として行う点については、今後まちづくりを行うに当たって、いち早く一般会計への移しかえに着手することにより、民間事業者の参画意欲を早期に引き出し、まちづくりの具体化を円滑に進める意義があることが明らかになりました。
また、当委員会における審議は、補正予算の審議として、本会議に加えて、財政、都市整備、経済・港湾の各委員会において十分に尽くされ、経済・港湾委員会では、知事も出席の上で審議が行われました。
以上のとおり、補正予算であることをもって十分な説明、議論が尽くされていないかのような意見は根拠がないと思っております。
市場の今後のあり方について、今回の有償所管がえは、一般会計が独立会計の原則を有する市場会計から築地市場跡地を取得するに当たり、いわば対価として五千四百二十三億円を市場会計に繰り入れる、つまり同じ価値のものを交換するものとの説明がありました。そもそも有償所管がえなしでは近いうちに資金ショートを起こしてしまうという市場会計の経営、財務のあり方が大きな問題と考えています。さらに、等価交換であるものの、豊洲市場や市場会計の穴埋めに巨額の税金が投入されるのではないかという印象を都民が抱く可能性があります。
このような観点からも、代表質問において、将来的には民営化をも視野に入れた、また、定期的な外部監査を実施するなどの手法もあわせて市場会計の抜本的な経営改革を求めました。民間企業経営の目線から外部有識者による検証を進め、実効性ある経営計画の策定を進めるよう、抜本的な経営改革にスピード感を持って進めていただくよう重ねて強く求めておきます。
最後に、豊洲新市場の経費の膨張を招いてしまった事実を、歴代の都知事、都庁、そして当然都議会も重く受けとめなければなりません。今後とも、食に根差した築地ブランドをさらに発展させ、広く都民の利益にかなう東京全体の価値の最大化に向けて、引き続き全力で取り組んでいただくことを強く求めて、意見の締めくくりといたします。
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