オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会速記録第二十三号 2019年2月1日
出席委員 23名
- 委員長
- 小山くにひこ君
- 副委員長
- 高倉 良生君
- 副委員長
- 伊藤 ゆう君
- 副委員長
- 吉原 修君
- 理事
- うすい浩一君
- 理事
- 両角みのる君
- 理事
- 石川 良一君
- 理事
- 山崎 一輝君
- 理事
- あぜ上三和子君
- 藤井あきら君
- 池川 友一君
- 細田いさむ君
- おときた駿君
- 川松真一朗君
- 白戸 太朗君
- とや英津子君
- 入江のぶこ君
- 山口 拓君
- 中山 信行君
- 栗下 善行君
- 桐山ひとみ君
- 木村 基成君
- 高島なおき君
- 欠席委員
- なし
出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局
- 局長
- 潮田 勉君
- 次長
- 岩瀬 和春君
- 技監
- 相場 淳司君
- 理事
- 西村 泰信君
- 理事
- 中澤 基行君
- 総務部長
- 中村 倫治君
- 調整担当部長
- 雲田 孝司君
- 大会企画調整担当部長
- 中嶋 初史君
- 自治体調整担当部長
- 小池 和孝君
- 計画推進部長
- 根本 浩志君
- 運営担当部長
- 田中 彰君
- 競技・渉外担当部長
- 川瀬 航司君
- 事業推進担当部長
- 丸山 雅代君
- パラリンピック部長
- 萱場 明子君
- 障害者スポーツ担当部長
- 越 秀幸君
- 大会施設部長
- 鈴木 一幸君
- 開設準備担当部長
- 鈴木 研二君
- 施設担当部長
- 砂田 覚君
- 施設整備担当部長
- 草野 智文君
- 施設調整担当部長
- 湯川 雅史君
- 選手村担当部長
- 斉藤 有君
- スポーツ施設担当部長
- 藤木 仁成君
- 輸送担当部長
- 片寄 光彦君
- スポーツ推進部長
- 小室 明子君
- ラグビーワールドカップ準備担当部長
- 篠 祐次君
- ラグビーワールドカップ会場運営担当部長
国際大会準備担当部長兼務 - 田中 愛子君
本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(質疑)
- ラグビーテストマッチ(十一月三日開催)について
- 東京二〇二〇ライブサイト等基本計画(案)について
- 東京二〇二〇大会のシティドレッシング・大規模展示物基本計画(案)について
- 東京二〇二〇大会都市ボランティアの応募者数について
- 新規恒久施設等の整備(平成三十一年一月時点)について
- ラグビーワールドカップ二〇一九™ファンゾーン運営計画(素案)について
発言の抜粋
- 石川委員
- 初めに、ラグビーテストマッチについて伺います。
昨年十一月三日土曜日、文化の日、東京スタジアムでワールドラグビー世界ランキング一位のオールブラックスことニュージーランド代表が五年ぶりに来日をし、勇敢な桜の戦士ということで、ブレイブブロッサムズ、世界ランキング十一位のラグビー日本代表とテストマッチを行ったわけであります。
試合の結果は、ラグビー日本代表はニュージーランドに三十一対六十九の完敗を喫しました。日本はこのカードで過去最多の五トライを上げ、六度目の対戦で過去最多得点を奪ったわけでありますが、ワールドカップ二連覇の王者の力の前に、対戦成績は日本の六戦全敗となり、日本にとっては試合上の課題も多く見出されたわけであります。
この試合では、東京スタジアムのラグビーテストマッチ史上最多の四万三千七百五十一人の観客の皆さんがスタジアムに観戦に訪れたわけであります。東京スタジアムのキャパシティーは約五万人であり、本年九月二十日から始まるラグビーワールドカップ開幕戦からの試合に向けて、さまざまな課題を明らかにするよい機会となったわけであります。
そこでまず、本委員会でも、一昨年六月二十四日の対アイルランド代表戦に比べて、スタジアムへの来客数を含め、盛り上がりを懸念する意見も出されたわけでありますけれども、過去最高の来場者数を記録することができたわけですけれども、来場者数確保に向けた都の取り組みの内容について伺います。 - 篠オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ準備担当部長
- 十一月三日のテストマッチは、ラグビーワールドカップ過去二大会連続優勝のニュージーランド代表と日本代表の対戦であり、二〇一九年大会に向けて注目度の高い好カードでございました。
こうした機会を捉え、都は、主催者である日本ラグビーフットボール協会と連携し、多くの観戦客の来場を促進するために、さまざまな取り組みを行いました。
具体的には、交通結節点となる京王線新宿駅、渋谷駅及び試合会場の最寄りの飛田給駅において、テストマッチのポスターを集中的に掲出いたしました。
これに加え、京王線及び小田急線新宿駅では、デジタルサイネージ八十二基で二〇一九年大会をPRする動画も放映いたしました。
また、京王バス及び小田急バスの協力を得て、バス車内にテストマッチのポスターを掲示するとともに、区市町村等にもポスターやチラシを配布し、広く周知を行いました。
さらに、開催までの約一カ月にわたり、SNSで試合への来場を呼びかけるなど、テストマッチの来場者促進を図ったところでございます。
これらの効果もあり、過去最多の観戦客にご来場いただくことができたものと考えてございます。 - 石川委員
- さまざまな努力、特にプロモーションを中心に取り組んだことによって結果を出したということがわかりました。また、試合日が土曜日で、しかも文化の日という祝日だったことや、指摘にもありましたけれども、世界一のチームとの対戦ということも人気を集め、スタジアムに足を向かわせる要因になったといえるわけであります。
さらに、今までのテストマッチの中でも、チケット価格も高かったわけでありますけれども、それもクリアしたことも大きな意味があるというふうに思っております。
そのチケットのことでございますけれども、ことしの秋から始まりますラグビーワールドカップのチケット価格は、東京スタジアムで開会式後の日本対ロシア戦で最高五万円の売り出しとなっており、横浜国際総合競技場の決勝戦でも最高で十万円となっております。
私もイングランド大会のトゥイッケナム・スタジアムに行きましたが、あのとき準決勝のニュージーランド対南アフリカ戦を観戦したわけでありますけれども、ワールドカップ日本大会のチケット価格は、前回までのワールドカップと比べてどのような位置にあるのか伺います。 - 篠オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ準備担当部長
- 二〇一九年大会のチケットにつきましては、開幕戦が一万五千円から五万円、決勝戦が二万五千円から十万円となっております。
一方、前回の二〇一五年イングランド大会のチケットにつきましては、現在の為替レートで換算すると、開幕戦が約一万一千円から四万五千円、決勝戦が二万一千円から十万二千円でございました。
二〇一一年ニュージーランド大会のチケットにつきましては、同様に現在の為替レートで、開幕戦が約九千円から三万三千円、決勝戦が二万九千円から九万三千円でございました。
このように、二〇一九年大会のチケット価格帯については過去大会とおおむね同水準であると考えてございます。 - 石川委員
- 日本大会が特別高いわけでなく、ワールドカップの平均的な価格であるということで理解をいたしました。ただ、今までの国内の試合と比べますと、高いと感じる人も多いわけで、ワールドカップとしては平均的であり、世界標準であるというようなことのPRも必要なのかなと思っており、またチケット価格に対する観客の皆さんの心理的な壁を小さくするということも、ワールドカップ終了後のラグビーの振興のレガシーとなるというふうにも思っております。
次に、ファンゾーンについて伺います。
二〇一五年のイングランド大会にて、トゥイッケナム・スタジアムの近くのファンゾーンを視察し、試合前、試合後、多くのラグビーファンが握手をしたり、ハグをしたり、集い、交流をする場となっていたわけであります。東京でもファンゾーンは、まさにここがラグビーを通じてさまざまな国の人々が出会い、つながり合える場となるというふうに思うわけであります。
東京スタジアムの八試合は夕方から開催される試合も多く、試合前、試合後も、試合の予想や余韻を楽しむ空間が、スタジアムに足を運んだ皆さんにとって、スタジアム周辺でも必要だというふうに考えます。
ファンゾーン運営計画素案によると、都は、試合会場周辺では盛り上げを検討するということになっておりますけれども、内容について伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- ファンゾーン運営計画に記載してございます試合会場周辺等を活用した盛り上げについてでございますが、十一月のテストマッチでは、武蔵野の森総合スポーツプラザ前のペデストリアンデッキ上におきまして開催都市PRブースを設置し、各都市がチラシやノベルティー等を配布するとともに、大会のマスコットであるレンジーが登場したこともありまして、開場前から多数の観戦客が来場しました。
ラグビーワールドカップの開催時におきましても、ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会と調整し、試合会場周辺を活用した盛り上げを検討してまいります。 - 石川委員
- 試合会場周辺では外国人も大変多くなるわけでありまして、ぜひ盛り上げをお願いしたいと思います。ファンゾーンということではありませんけれども、コンテンツなども工夫をしていただいて、交流し楽しんでいただけるような企画をお願いしたいと思います。
十一月三日は、東京ラグビーファンゾーン二〇一八と銘打って、旧一〇〇〇days劇場は入場者数約三千人、調布市と共催で実施した調布スクラムフェスティバルとして、調布駅前広場で約三千五百人が参加をしてイベントが開催をされました。
二つのイベント会場では、有楽町三千人、調布二千四百人を目標としておりまして、昨日の説明で、今回の計画では上方修正されたわけでありますけれども、当初の目標は十一月三日のイベントでこれをクリアしたわけでありますけれども、二会場の開催結果についてどのように評価をしているのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 有楽町で実施したイベントにつきましては、アクセスのよい立地などの特色もあることから、ラグビーファンだけでなく、さまざまな方に興味を持っていただけるような内容としました。
具体的には、大型モニター三台を設置し、多様なスタイルで観戦できるパブリックビューイングを行うとともに、ラグビー選手や開催都市サポーターによるトークショーやミニライブなどを実施しました。また、ラグビー体験コーナーやグッズの販売コーナー、飲食ブースも設置して、観戦以外も楽しめる取り組みを行いました。
また、調布で実施したイベントにつきましては、会場が京王線調布駅前であることから、駅利用者や買い物客等に来場を促すとともに、シャトルバス乗り場にも隣接していることから、試合後にはシャトルバスを利用した観戦客も呼び込み、にぎわいました。
どちらの会場におきましても、多くの方々に来場いただき、イベントを楽しんでいただくことができたと思っております。
また、試合前後の人の流れや、アンケートを通じたファンゾーンへの意見を把握すること等により、本番に向けた知見を得ることができたと考えております。 - 石川委員
- おおむね良好な評価をいただけたものと思っております。私は調布に行っていたので、実際に目にしたわけではありませんけれども、有楽町では、現地に行った人の話ではなかなか大変だったという感想もいただいたわけであります。
有楽町の旧一〇〇〇days劇場前は、入り口が狭くて、かなり混み合っていたという意見も聞いておりますけれども、実態はどのようなものだったのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 旧一〇〇〇days劇場は、昨年の十一月三日時点では、入り口付近を含む施設の一部で民間店舗が営業を行っておりまして、使用できるスペースに一定の制約がございましたが、来場者が滞留することもなく、イベントは円滑に実施できたと認識しております。
なお、当該店舗につきましては既に移転しておりまして、二〇一九年大会本番時には、入り口部分を含め、建物全体を有効に活用してファンゾーンを実施してまいります。 - 石川委員
- 本番では、試合によってはかつてないほど多くの人が詰めかける可能性があるわけでありまして、建物全体を活用できるということは大変ありがたいなというふうに思っております。
ただ、昨日の説明にあった一〇〇〇days劇場の一日当たりの入場者数五千人は、有楽町周辺エリア全体を考えると少し少ないように思うわけでありますけれども、安全確保等を含めた万全な体制をしいていただきたいと思っております。
次に、昨年六月のテストマッチのジョージア戦では、雨に降られてしまいまして、調布駅前は人も少なく、運営に苦慮をしたわけでありますけれども、映画館を借り切ってのパブリックビューイングは私も参加をさせていただきましたけれども、大盛況だったわけであります。
既に我が会派の白戸委員も述べておりますけれども、試合の内容や展開に対する解説を聞きながら、しかもゆったりとした席でラグビーを楽しむことができ、高い評価を与えることができると私自身も現場で思ったところでございます。
特に会場に駆けつけるのが困難なお年寄りや障害のある方、お子様やお子様連れのご家族にとっては、最高の場の提供というふうにいえるんではないかと思います。しかも、雨が降っても、風が吹いても、天候にかかわらず対応できるわけであります。
調布駅は、交通アクセスを分散するためにも、スタジアム向けのシャトルバスが運行されていたわけですけれども、このバス利用の乗車状況について伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 十一月三日のテストマッチにおいては、二〇一九年大会を想定しまして、交通分散に向けて、調布駅、西武多摩川線多磨駅、JR中央線武蔵境駅、武蔵小金井駅、小田急線狛江駅と会場をつなぐシャトルバスの運行を行うこととしまして、観客への周知に取り組みました。
このうち、調布駅発着のシャトルバス発車状況につきましては、都が実施した交通量等調査によりますと、試合前の乗車人数は四百三十七人、試合後は千七百三十三人でございます。
また、調布駅のシャトルバスの利用率は、平成二十九年度に実施しましたテストマッチと比較して、試合前は〇・四%から一%へ、試合後は一・九%から三・九%へ向上しました。 - 石川委員
- 平成二十九年度に比較してシャトルバスの利用率は上昇しておりまして、認知度を高めればもっと拡大できるのかなと思っております。
試合会場からシャトルバスを利用する人が駅前のファンゾーンを訪れる流れができていたわけですけれども、どのように流れを形成してきたのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 調布でのイベントにおいては、東京スタジアムで試合を観戦した方々に試合後の余韻を楽しんでいただくとともに、帰りの観戦客の混雑を緩和する観点から、試合後に現役ラグビー選手等と試合結果を振り返るアフタートークショーを実施しました。
東京スタジアムからシャトルバス利用者の来場を促した結果、トークショーは立ち見が出るなど、多くの方々に楽しんでいただくことができたと思っております。 - 石川委員
- 試合後のトークショーなどは、ラグビーをより楽しむ上でも有意義だったというふうに思っております。本番でもさらに充実をさせていただきたいと思います。
どうも日本ではさまざまなことが目的的過ぎて、試合を見る人は試合を見て終わりという傾向が強いわけでありますけれども、ファンゾーンなどに立ち寄ってイベントに参加をして交流する文化を、今後ラグビーなどのスポーツだけではなくて、文化活動など含めて育てていくことが必要ではないかなと思っております。
そのためにはイベントの内容をさらに充実をさせる必要があり、誘導も重要と考えております。これは東京だけでなく、二〇一七年十一月四日に行われました横浜国際総合競技場で全日本対オーストラリア戦を私も観戦したわけでありますけれども、その際も、シティードレッシングなどはしっかりと行われていましたけれども、スタジアム近くのファンゾーンは盛り上がりに欠けているという印象を持ったわけであります。試合を観戦するだけでなく、交流を含めたスポーツを楽しむ文化を発信していただきたいと思います。
調布駅前広場はバスロータリーや駅にも隣接をしており、駅前におり立った人には、南口でも北口でも認知しやすい位置にあり、場所が開けているというのが強みでありまして、多くの来場が見込まれるわけであります。開幕戦でも、十九時以降ということで、暑さ問題も深刻ではないわけでありますし、台風等による降雨、風対策が課題といえば課題というふうになるわけでありますけれども、よさとしては、会場スペースの拡大がどんどんと必要に応じて席などをふやすことができるというのが強みではないかなと思っております。
ファンゾーン運営計画素案ですと、調布駅前のパブリックビューイングはグリーンホールだけというようなことになっておりますが、調布駅前では、グリーンホールだけではなくて、屋外広場のパブリックビューイングも必要で、来客数に合わせた柔軟な対応が可能と考えますが、都の見解を伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 十一月三日のイベントにおきましては、調布駅前広場においてパブリックビューイングを行いました。この日は日中の試合でございまして、日没ごろに試合が終了しましたが、二〇一九年大会につきましては、夕方以降に試合が多く設定されております。
このため、夜間の寒さ対策、照明確保、音出し対策が必要でございまして、また、台風等による雨天対策も求められていることから、屋内会場であります調布市グリーンホールでパブリックビューイングを行うこととしました。
多摩会場につきましては、来客数に合わせた柔軟な対応ができるという屋外の特性を踏まえ、周辺施設や地元市等とも調整を図り、さらなる盛り上げにつきまして検討してまいります。 - 石川委員
- グリーンホールは席に座って落ちついて映像等を楽しむことができ、また駅前広場では、通りすがりの人にも興味を持っていただくためにも、ぜひパブリックビューイングを実施していただきたいと思っております。
また、もし使えないときにはグリーンホールの代替の場所というような想定もしているようでございますけれども、ぜひ、まずは全ての日程で使えるようにしっかりと交渉していただければありがたいと思います。
次に、調布市では、まちづくりの総合計画である調布市総合計画ができ上がることになっておりまして、二〇二二年までの計画となっていますが、ラグビーワールドカップも視野に入れた計画にするといわれていますが、ファンゾーンの実施に当たって、調布市とどのように連携をしていくのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 昨年十二月に公表されました調布市基本計画素案におきましては、ラグビーワールドカップ等の好機を最大限に生かし、さまざまな角度から取り組みを通じて、まちづくりの多面的効果につなげていく必要があると記載されております。
これまで調布市とはさまざまな点で連携を行ってまいりました。昨年六月二十三日や十一月三日のテストマッチにおけるラグビーイベント等においては、相互に広報紙やホームページ、SNS等を通じたPRを行いました。
また、二〇一九年大会のファンゾーンに向けては、会場となる調布駅前広場の利用日や工事予定地の開放につきまして調布市と調整を行い、全面的な協力をいただいているところでございます。
引き続き調布市と連携を図りながら、ファンゾーンやその周辺地域を含めた盛り上げを検討してまいります。 - 石川委員
- 調布市としても、ワールドカップをまちづくりの多面的な効果につなげていくとしているわけでありまして、ワールドカップを一過性のものにしないためにも、また二〇二〇大会につなげていくためにも、都とも具体的な連携を図っていただければと思っております。
次に、交通輸送計画について伺います。
交通輸送基本計画において、飛田給駅の利用率は、入場時八〇%、退場時七六%となっており、同じ京王線の西調布駅は、入場時六%、退場時五%、西武多摩川線多磨駅は入場時四%、退場時五%となっているわけであります。
ロンドンのトゥイッケナム・スタジアムからバスにたどり着くまで三、四十分近く歩いたという、そのような経験からしますと、私は、西調布駅も多磨駅も、国際的に見ても決して遠い駅には当たらないんじゃないかなというふうに思うわけであります。
今回のテストマッチにおいても、鉄道については飛田給駅に観客が集中したようでございますけれども、飛田給駅の混雑緩和に向けて、他の最寄り駅の活用など、会場までのアクセスルートの分散を図るべきと考えますが、都の見解を伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 東京スタジアムに来場する観客の多くは、京王線飛田給駅を利用することから、飛田給駅での混雑を緩和するために、会場までのアクセスルートの分散を図る必要がございます。
徒歩圏内の最寄り駅につきましては、飛田給駅のほか、西調布駅、西武多摩川線多磨駅としておりまして、歩行者に対する案内表示や誘導スタッフ等によりまして適切に誘導を行ってまいります。
また、京王線の調布駅やJR中央線、小田急線等の駅とスタジアムを結ぶシャトルバスの利用をご案内し、アクセスルートの分散を図ってまいります。
また、こうした取り組みにつきましては、駅、車内におけるポスター掲示やアナウンス、ホームページやSNSなど、多様な媒体を活用して観客に対する事前周知を図ってまいります。 - 石川委員
- 西調布駅からスタジアムまで八分は決して遠い距離ではないわけで、西調布駅の比重をぜひ高めていただくと、検討していただきたいというふうに思います。
今回のテストマッチの実態を見ましても、飛田給駅の負担が大き過ぎるように思うわけであります。お子さん連れで観戦をし、帰りに飛田給駅を利用した人の意見としては、駅のホームでの規制も余りなかったことから、危険さえ感じたというような感想も聞いているわけであります。
当日、飛田給駅の帰りの駅構内、ホーム、乗り口での安全確保はどのように行われていたのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 飛田給駅の構内につきましては、京王電鉄が飛田給駅に到着する列車の混みぐあいや、ホームでの待機客の状況等を勘案しまして、安全確保に努めております。
テストマッチ当日におきましては、試合終了後、ホームの混みぐあいに応じて、一時的、四分程度でございますが、入場規制をするなど安全確保に配慮した対応を行ったと聞いております。
なお、京王電鉄によりますと、本大会時までに新宿方面への列車が発着します二番線、三番線にホームドアを設置する予定となっておるところでありまして、都は引き続き鉄道事業者と連携しながら観客の安全確保に努めてまいります。 - 石川委員
- 大会までにホームドアの設置というのは、大変ありがたいと思っております。多摩地域の全体の駅でのホームドアの設置については、基準が高くてなかなか具体化は困難というふうに思っているわけでありますけれども、そういう意味でも、多摩地域の先駆けのモデルとなるようなことを期待しておきたいと思います。
次に、ターミナル駅の京王線新宿駅でも混雑がひどく、ラグビーの試合によるものであることを知らないお客さんもいたようで、大会期間中は飛田給駅だけでなく、ターミナル駅においても、東京スタジアムに向かう観客で混雑が予想されるわけでありますけれども、テストマッチにおいて、新宿駅の混雑緩和に向けてどのような対応を事前に行ってきたのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- スタジアムに来場する観客の多くは、京王線新宿駅を利用します。新宿駅での混雑を緩和するために、JR中央線、小田急線等、京王線以外の利用促進や来場時間帯の分散に向けた取り組みを行いました。
京王線以外の利用促進につきましては、西武多摩川線、JR中央線、小田急線と連結する駅と会場を結ぶシャトルバスの運行をバス事業者と協議の上、実施し、積極的に観客誘導を行いました。
来場時間帯の分散につきましては、京王電鉄と協議し、昨年のテストマッチよりも四十五分早い、試合開始の二時間四十五分前から飛田給駅に臨時停車する特急、準特急の運行を行いました。
これらの取り組みにつきましては、テストマッチ主催者である日本ラグビーフットボール協会が作成する大会チラシへアクセス案内を掲載するとともに、ホームページやSNSを活用し、東京スタジアムへのアクセス方法の周知を図りました。 - 石川委員
- ラグビーワールドカップが始まりますと、混雑に対する一般の人々の認識も浸透するということで、そんな大きな心配は要らないわけであります。かえってテストマッチの方が突然混むというような、そういう印象を持たれたのかなと、そんなふうに思っているところでございます。
次に、シャトルバスの利用状況について伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- シャトルバス全体の利用状況につきましては、都が実施した交通量等調査によりますと、試合前の乗車人数は千五百四十九人、試合後は四千四百六十三人でした。
また、シャトルバスの利用率につきましては、平成二十九年度に実施したテストマッチと比較しまして、試合前は二・九%から三・五%、試合後は六・五%から一〇・二%へ向上しました。 - 石川委員
- シャトルバスの利用も拡大をしているわけで、これも飛田給駅への集中を避けることにつながっていると思うわけであります。さらに拡大できれば、拡大していかなければならないと思っております。
小田急線は狛江駅からシャトルバスがありますが、埼玉方面に直接つながる西武線関係の駅にはシャトルバスがないわけであります。国分寺駅からのシャトルバスの拡大によって、埼玉方面に直接つながる西武線沿線の人のアクセスを可能とすることと、京王線への負荷を低減していくというような考え方はありませんか。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- シャトルバスにつきましては、運行主体となるバス事業者が限りある車両や人員を有効に活用し、大会時においても通常の路線バスの運行便数を維持しながら、より多くの観客を効率的に輸送できるよう、発着駅を設定することが重要でございます。
そのため、二〇一八年三月に定めた交通輸送基本計画では、ラグビーテストマッチ等での運行実績を踏まえまして、バス事業者と協議を行い、シャトルバスの需要が高く、効率的な輸送が可能な調布駅、多磨駅、武蔵境駅、武蔵小金井駅、狛江駅を発着駅とすることを想定しており、こうした駅とのシャトルバスの運行によりまして、より多くの車両を振り向ける必要がございますため、現時点では、他の駅については運行対象として想定しておりません。 - 石川委員
- 南武線への分散化についても、前にも提言をしたわけでございます。また、西武線ということで、国分寺というのを一つ例示させていただいたわけでございます。ラグビーワールドカップについては、特には拡大はしないという話でございますけれども、二〇二〇大会には、このラグビーワールドカップの状況を見ながら、二〇二〇大会での必要性がもしあるならば、これはぜひ拡大をしていただきたいと思います。
なぜならば、狛江駅、決してそんな近いわけじゃないわけですけれども、小田急とつなぐ、南武線とつなぐ、西武とつなぐという、こういうような考え方もぜひ頭に置いていただければありがたいなと思います。
また、東京スタジアム周辺に障害のある方などが利用できるタクシー乗り場の確保をしてほしいということ、以前にも伊藤副委員長の方からも質問させていただいたわけでございますけれども、現在もまだ検討中ということでございますけれども、これはもう絶対にしっかりと確保していただくことを求めておきたいと思います。
次に、キャンプ地について伺います。
都内では、大会出場国のキャンプ地となる自治体が決定をしているわけであります。滞在中のチームにかかわる費用は組織委員会が負担する仕組みとなっており、住民の皆さんが世界有数のラグビーチームと交流する機会となることは、イングランド大会の南アフリカのキャンプ地であったバーミンガム大学の現地視察でも確認することができました。
特に大学の知名度の向上と、学生が国際大会のボランティア体験ができたことに大きな意義があったとしておりまして、大学側が負担した以上の経済価値があったことも試算をされており、シティーアイデンティティーを高める効果もあったとされているわけであります。
調布市の近隣にあります武蔵野市、府中市、町田市は公認キャンプ地となるわけですけれども、ファンゾーンを盛り上げていくためにも、こうした自治体とも連携を図りながら取り組みを進めていくことが重要かと思うわけであります。都内のキャンプ地の準備状況について伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 公認チームキャンプ地につきましてでございますが、組織委員会が選定を行いまして、都内ではキャンプ地に立候補した武蔵野市、府中市、町田市がいずれも内定しております。
武蔵野市についてはロシア、府中市についてはイングランドとフランス、町田市についてはナミビアが滞在する予定でございます。内定した各市におきましては、チーム視察対応や施設の整備等を行い、受け入れ準備を進めていると聞いております。 - 石川委員
- わかりました。まさにシティーアイデンティティーを高めること、あるいはまた、その後のレガシーとなるように、都としてもぜひ支援をしていただければと思います。
また、実際にはキャンプ地に選定されるところではないわけでありますけれども、ラグビーを振興しようと思っている自治体は多くあるわけであります。パブリックビューイング等を実施し大会を盛り上げたいとする自治体もあるわけでございますけれども、自治体が進めるパブリックビューイングの開催予定と、都はこれらをどのように支援していくのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 都は、パブリックビューイングを行う区市町村に対する助成を平成三十一年度予算に計上しているところでございます。
区市町村が行うパブリックビューイングにつきましては、大会主催者であるワールドラグビーから権利を得て、試合の放映権を販売する事業者が今後策定するガイドラインに基づいて実施する必要がございます。引き続き、ガイドラインにおいて指定される条件の情報収集に努め、適切に対応してまいります。 - 石川委員
- 自治体のパブリックビューイングにつきましては、二〇二〇大会につながっていくということにもなるわけでありますので、支援をよろしくお願いいたします。
次に、ボランティアについて伺います。
今回、会場周辺三十二名、イベント会場十名のボランティアの方に働いていただいたわけでありますけれども、この四十二名のボランティアの方はどのように選考されたのか伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 二〇一九年大会本番での活動を予定しているボランティアの方々に、テストマッチにおきまして本番を想定したボランティア業務に従事していただくことで経験を深め、改善点をご提案いただくことを目的に、今般、ボランティアの募集を行いました。
具体的には、本番のボランティアとして東京都から組織委員会に推薦を行った東京都観光ボランティア及び東京マラソン財団のボランティアの合計千六十名に案内を送付し、希望者を募りました。その結果、二百二十七名の応募がございまして、その中から抽せんにより選考しました。 - 石川委員
- ボランティアの皆さんからは、関連情報の事前説明が欲しかった、あるいはまた、シャトルバスの運行状況を適時情報提供してほしかったとの意見が寄せられているわけですけれども、ぜひしっかりと今後対応していただきたいと思います。
ボランティアの方はどのくらいの時間携わっており、またどのような事前説明をいつ行ったのか、ちょっと細かい質問ですけれども、伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- ボランティアの実施時間は、配置場所によりまして、二時間から六時間程度でございまして、活動内容としては、会場最寄り駅に設置した案内ブースでの活動や、会場周辺でのシャトルバス運行情報の配布、ファンゾーン会場への案内誘導等に従事していただきました。
また、ボランティアの方々には、事前に活動内容や留意事項等を記載したボランティア業務マニュアルを送付し、業務内容を把握いただくとともに、テストマッチ当日の業務開始三十分前に配置場所に集合いただき、現場の確認等を含めた事前説明を行いました。 - 石川委員
- わかりました。東京外語大がスタジアムの目の前にあるわけでございますけれども、外国語を勉強中の大学生ボランティアの活用など考えるべきじゃないかということを以前にも提案させていただいたわけでありますけれども、今後、ボランティアの方の多言語対応を進めるための都の対応について伺いたいと思います。また、ボランティア用の外国語対応のテキスト配布についても伺いたいと思います。
- 田中オリンピック・パラリンピック準備局運営担当部長
- 二〇一九年大会の東京会場には、開幕戦のロシアを初め、フランス、アルゼンチンのように、英語以外を公用語とする国の代表チームも出場いたします。大会の雰囲気を盛り上げるためには、こうした国からの来場者にボランティアが可能な範囲でその母国語でコミュニケーションを行っていただくことが重要と認識しております。
大会時に都内で活動する約二千四百名のボランティアは、英語を初め、外国語スキルを有する方が多数おられますことから、こうした方々にニーズの高い空港、駅、シャトルバス乗り場等で活動いただくとともに、対応可能な言語をわかりやすく上着などに表示するよう取り組んでまいります。
また、各国の言語で簡単な挨拶等を行える会話集や、多言語対応の観光ガイドなどを作成いたしまして、外国語でのコミュニケーションに不安を持つ方でも、これらのツールを用いて外国人来場者に一定の案内ができるように取り組んでまいります。 - 石川委員
- 対話集等、資料も用意をしているということでございますので、研修なども予定をされておりますので、ぜひその中でもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
次に、安全対策について伺います。
今回のテストマッチでのスタジアムへのペットボトルの持ち込みについての状況と、今後本番ではどうするのか伺いたいと思います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- 今回のテストマッチにおけるペットボトルの持ち込みについて、主催者である日本ラグビーフットボール協会は、国内で行われてきたこれまでのラグビーテストマッチの運営実績と同様に、特段の制限は行っておりません。
しかし、二〇一九年大会では、組織委員会が定めたワールドカップチケット規約におきまして、ペットボトルは持ち込み禁止品とされており、所持している場合は廃棄等をすることになります。 - 石川委員
- わかりました。今まで国内で開かれている大会では、ペットボトルは持ち込みができるというのが来客される皆さんの常識になってしまっているわけでありますので、本大会ではそういうわけではないということですので、そのあたりのPRですとか、現場での対応をしっかりとやっていく必要があるのかなと、こんなふうに思っております。
また、ファンゾーンではアルコール類の販売が行われ、テストマッチも東京スタジアムにおいてアルコール類の販売は行われ、また大会本番時にも会場内でアルコールの販売は行われるわけであります。
今回のテストマッチは日本ラグビーフットボール協会が主催をしたわけですけれども、二〇一九年大会では次のような規定になっているわけであります。
ラグビーワールドカップ組織委員会、ラグビーワールドカップリミテッドまたは権限者は、チケット所持者が以下に該当する場合または以下の行為を行おうとする場合、払い戻しまたは補償をすることなく当該チケット所持者の会場への入場を拒否しまたは既に入場した会場から退場させることができます。アルコール、薬物、その他行動に影響を及ぼす物質の影響下にあることが明らかである場合や、暴力、他害または公の秩序や安全に反する行動を行うか、そのような可能性があると権限者が判断した場合というふうになっているわけでありますけれども、今回のテストマッチにおけるラグビー協会の安全に反する行動等への対応状況と、本番における対応について伺います。 - 田中オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ会場運営担当部長国際大会準備担当部長兼務
- テストマッチにおいては、大会主催者が観戦ガイドの中で、危険物の持ち込みや危険行為を行った場合には、退場や入場禁止の処分になること等の注意事項を定め、チケット購入時やホームページにより周知を行いました。
当日は会場内で危険行為等が行われないように、手荷物検査や係員等による監視を行うなど、安全確保対策を行った結果、退場や入場禁止を行った実績はなかったと報告を受けております。
二〇一九年大会におきましては、組織委員会がチケット規約の中で、大会の円滑な運営や危機管理等を目的に、会場への入場に関する条件等を定め、今後さまざまな機会に周知を図っていきます。
安全に反する行動等の判断につきましては、現場の警備員や大会関係者が観客の言動の観察を行う等、対応マニュアルに基づきまして運営主体である組織委員会が適切に判断し、対応していくことになる、そうなっております。 - 石川委員
- 泥酔をしている場合などはもう、そもそもその会場に入ることができないと、また入ってそのような状態になった場合は出されてしまうと、こういうようなことも当然起こり得るというふうになっているわけでありまして、現場の警備員等とも事前にしっかりと本番では対応していただければありがたいなと思っております。
開催都市は開催自治体協議会が設立をされておりまして、当初東京都知事が、今は横浜市長が協議会の会長となっているわけであります。全国で試合が行われ、国と自治体、自治体と自治体の連携をしっかりとしたものにしていかなければならないことは当然のことかと思います。
これまで協議会として、大会の機運醸成や、ラグビーの普及啓発等に向けた取り組みへの国要望や、全国自治宝くじ事務協議会への資金協賛の要望を実施し、合計百億円の資金協賛を得るなどしてきたと思いますが、引き続き関係者と連携を図りながら、大会成功に向けて準備を進めていただきたいと思っております。
また、ラグビーワールドカップの目標の一つに、嶋津事務総長が、先日行われました東京ラグビーキャラバンで、ワールドカップを東京五輪につなげ、震災復興の状況を世界に発信したいと述べております。被災地の釜石復興スタジアムで試合が開催されることはその目的にかなっているわけであります。各自治体も、東日本大震災の復興の支援や、復興しつつある姿を世界に発信する取り組みが必要であり、連携しながら具体的な内容を詰めていっていただきたいと思います。
最後に、局長のラグビーワールドカップ成功に向けての決意を伺います。 - 潮田オリンピック・パラリンピック準備局長
- 先ほど来お話ございましたが、昨年行われましたテストマッチには、国内におけますラグビー日本代表戦で過去最高となる観客が来場いたしました。また、二〇一九年大会のチケット販売も好調のようでございます。
こうした盛り上がりを生かし、より多くの皆様にラグビーの魅力やおもしろさを伝えられるよう、さらなる機運醸成に取り組み、大会への期待感を一層高めていきたいというふうに考えております。
アジア初となるこの大会の成功に向けまして、テストマッチでの経験も生かしまして、開催準備や機運醸成の取り組みを加速してまいります。都議会の皆様を初め、組織委員会、都内の市区町村、そして他の開催都市など、関係する関係機関とも連携をいたしまして、二〇一九年大会の成功に向けまして、安全・安心あるいは円滑な大会運営がなされるよう全力を挙げて取り組んでまいります。そして、その成功を来年の東京二〇二〇大会へとつなげていきたいというふうに考えております。 - 石川委員
- ラグビーは紳士のスポーツであり、おおらかなスポーツで、戦いと調和をしっかりけじめをつけられる文化を有しているわけであります。ラグビー文化とは、激しさと冷静さ、個人の力と連帯による調和、それを見事に日本が発信した英語として、試合が終わればノーサイドというすぐれたコンセプトを我が国日本のラグビー界は生み出しているわけであります。
終われば敵も味方もない、ノーサイドの精神文化を我が国のラグビー文化の象徴として発信し、広めていくことを都議会ラグビーワールドカップ成功議員連盟の一人として表明をして、質問を終わります。
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