report オリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会速記録第四十二号 2016年11月11日

出席委員 23名

委員長
高島なおき君
副委員長
吉倉 正美君
副委員長
秋田 一郎君
副委員長
吉原 修君
理事
遠藤 守君
理事
小山くにひこ君
理事
山崎 一輝君
理事
相川 博君
理事
吉田 信夫君
 
菅野 弘一君
 
おときた駿君
 
川松真一朗君
 
山内れい子君
 
まつば多美子君
 
石川 良一君
 
とくとめ道信君
 
谷村 孝彦君
 
鈴木 隆道君
 
今村 るか君
 
畔上三和子君
 
林田 武君
 
立石 晴康君
 
川井しげお君
欠席委員
なし

出席説明員

オリンピック・パラリンピック準備局

局長
塩見 清仁君
次長 理事兼務
岡崎 義隆君
技監
上野 雄一君
技監
三浦 隆君
技監
小野 恭一君
理事
小山 哲司君
総務部長
鈴木 勝君
調整担当部長
雲田 孝司君
総合調整部長
児玉英一郎君
連絡調整担当部長
岡安 雅人君
連携推進担当部長
丸山 雅代君
自治体調整担当部長
井上 卓君
事業推進担当部長 計画調整担当部長兼務
戸谷 泰之君
運営担当部長
田中 彰君
パラリンピック担当部長 障害者スポーツ担当部長兼務
萱場 明子君
大会施設部長
根本 浩志君
競技・渉外担当部長
小野 由紀君
開設準備担当部長
鈴木 一幸君
施設担当部長
花井 徹夫君
施設整備担当部長
小野 幹雄君
輸送担当部長 選手村担当部長兼務
朝山 勉君
スポーツ施設担当部長
田中 慎一君
スポーツ計画担当部長
川瀬 航司君
ラグビーワールドカップ準備担当部長 国際大会準備担当部長兼務
土屋 太郎君

本日の会議に付した事件

二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。

報告事項(質疑)

  • 東京二〇二〇パラリンピック競技大会会場計画の再検討の状況(その三)について
  • 東京二〇二〇参画プログラムについて
  • リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックについて

発言の抜粋

石川委員
まず、パラリンピック会場計画についてお伺いいたします。
今回のIPC理事会で五人制サッカーの会場が決まり、残すは自転車競技ロードレースのみとなったわけであります。
自転車には切断、脳性麻痺、視覚障害などの選手が参加をいたします。ロードで行われる競技はタイムトライアルとロードレースの二種目で、使用する自転車は一般的な競技用自転車ですが、障害によってはペダルと義足が固定できるように改良することが認められております。
さらに、体幹のバランスが悪い選手はバランスのとりやすい三輪自転車を使用し、視覚障害の選手はパイロットとともに乗るタンデム自転車で競技を行います。また、下肢障害の選手は上肢だけで駆動するハンドサイクルを使用します。
そこで、自転車競技ロードレースの現在の検討状況についてお伺いいたします。
小野オリンピック・パラリンピック準備局競技・渉外担当部長
自転車競技ロードレースの会場につきましては、お台場海浜公園を中心としたコースについて、距離の不足や高低差が小さいなどの難易度の課題に加え、周辺交通に与える影響なども踏まえ、検討を継続しているところでございます。
引き続き、組織委員会と連携し、早期にIPC理事会に報告できるよう、国際、国内競技団体や交通管理者等との調整を進めてまいります。
石川委員
検討を継続されているということでございますけれども、一つ申し上げておきたいことは、リオデジャネイロ・パラリンピックの九月十七日、自転車男子個人ロードレース、運動機能障害C四、五のイランのバハマン・ゴルバルネジャド選手がレース中の事故で死亡したということでございます。四十八歳だったそうで、パラリンピックでの選手の死亡事故は初めてで、オリンピックで競技中の選手が死亡するのは一九六〇年のローマ大会以来だそうでございます。
事故は、十七日午前十時半ごろ起きたそうでございます。山間部を走っていた同選手は、下り坂でスピードに乗った状態でカーブを曲がり切れず、壁に衝突して頭などを強く打って病院に運ばれましたが、心肺停止の状態だったそうでございます。
同じレースに日本の石井雅史選手も出場していたそうでございますけれども、事故に他の選手は巻き込まれることはなかったそうでございます。
十八日の閉会式では黙祷が行われました。ゴルバルネジャド選手は、今大会が二〇一二年ロンドン大会に続く出場で、個人ロードタイムトライアル、運動機能障害C四では十四位だったそうで、力のある選手でありました。
ロードレースのコース設定には、交通、特に周辺交通に与える影響等を検討することは当然ですが、安全性ということについても、死亡に至るようなことにならないようしっかりと対応を求めておきたいと思います。
次に、リオ大会オブザーバープログラムの五輪における飲食の提供について質問させていただきます。
オリンピック・パラリンピックという世界中から多くの選手や観客が集まる二〇二〇大会は、東京や我が国の新鮮で安全な食材をアピールするとともに、和食文化を発信する絶好の機会でもあります。
現在の先進国で懸念されております生活習慣病予防としての健康面から、また、味わいの面からも日本食が注目をされているわけですが、世界のイベントたる東京五輪により、その注目されている日本食をどのようにアピールをしていくかが問われるわけであります。
そこで、先日の視察報告の再確認ということになりますけれども、リオ大会における地元産食材の活用や地元料理の発信の取り組みについて、飲食の提供状況などについても、お伺いいたします。
田中オリンピック・パラリンピック準備局運営担当部長
リオ大会では、選手村、メディアセンター、競技会場等におきまして、各国の選手など大会関係者や報道関係者、観客等に対し、千四百万食以上を提供する計画のもと、取り組みを実施いたしました。
地元産食材の活用につきましては、リオ州産やブラジル国内産の食材を優先的に調達する基準を定め、食材調達を行っております。
また、選手村のメーンダイニングにブラジル料理のコーナーを設置したほか、テラス式のカジュアルダイニングでは、くつろいだ雰囲気の中でブラジルの肉料理を中心に提供する取り組みを行っておりました。
石川委員
リオ大会でも食材の選択基準は、まず、開催地の地元中心であったわけであります。
日本国内において、京都の京野菜は全国的な知名度を獲得しておりますけれども、東京野菜は知る人ぞ知るというところでございまして、まだまだその名を広く知らしめるところまでは至っておりません。
リオの問題もあるわけでございますけれども、今回の東京五輪は、東京の食文化、名産品を日本国内に、また、世界にアピールする絶好の機会と思われるわけであります。
こうしたリオ大会の取り組みも参考にしながら、都は、二〇二〇年大会において、国産食材の活用や日本食文化の発信が行われるよう、どのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。
田中オリンピック・パラリンピック準備局運営担当部長
現在、組織委員会では、持続可能性に配慮した食材等の調達基準について、専門家や業界関係者などを交え検討を行っております。
この検討には都も参加しておりまして、国とも連携しながら選手村などにおいて、東京産や国産食材の優先的な活用や日本食の魅力の発信が効果的に行われるよう取り組んでまいります。
石川委員
リオ五輪では、ブラジルのオーガニック基準による認証を受けたオーガニック食材の確保を優先したという報告が準備局の視察報告にもございました。
農薬や化学肥料を使わず、有機肥料によって生産されたオーガニック食材は、食材そのものから人間の生き方へ波及するものであります。
それは自然エネルギーと共存するエコなライフスタイルの提示でもあるわけでございます。太陽、水、土地、そこに生物など、自然の恵みを生かした人間の生活ということがあるわけであります。
オーガニックが広がることにより、人や動植物、微生物など全ての生命にとって平穏かつ健全な自然環境、社会環境が実現をしていく可能性があるわけでございます。
そうしたオーガニック食材の紹介とともに、日本の食文化のよさや魅力をレガシーの一つとして、海外の観光客の永続的な増加へと誘導させていく流れをつくっていかなければならないと思うわけでございます。具体的な食材の検討は今後のことになると思いますが、東京の食材として、世界に紹介できる名産品は多いわけであります。
都の農林水産部が主催をしております各種イベント、とうきょう特産食材商談交流会、東京味わいフェスタ、東京食めぐり、東京都食育フェア等で紹介がされているわけであります。
食材としての東京の畜産部門ですと、トウキョウXが近年、都内では注目をされております。他の部門、特産野菜、果実、水産の各部門での食材についても、多摩地域ですと、私の地元の稲城市の梨、稲城は八月に収穫ができる品種でもございます。また、島しょ部からの名産品も多々あるわけでございます。
そこで、東京を初め国産食材の紹介を、東京都は組織委員会と連携してしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。
一九六四年の東京オリンピックのレガシーとして、後のファミリーレストランの原点となる食材とシステムが選手村に紹介をされました。それは、今や私たちの日常に欠かせない冷凍食品が選手村で一度に大量に料理として提供されたということでございます。冷凍食品がその後の日本人の食生活を変えるレガシーとなったわけでもございます。
ぜひ東京食材の提供と、その後の食のレガシーとなる食の開発がなされることを期待をしていきたいと思っております。
次に、都市オペレーションセンターについてお伺いいたします。
リオ五輪の視察結果報告書では、大会運営に当たって、IOCからは、組織委員会が設置するメーンオペレーションセンターと効果的に連携し、競技会場外の活動に係る調整を行う都市オペレーションセンターの設置が求められているとございました。
オブザーバープログラムへの参加に加え、リオ市の都市オペレーションセンターへの視察の報告を踏まえ、このセンターは、東京五輪の参考になると思うわけでございますけれども、どのような取り組みを行っているのか、お伺いいたします。
田中オリンピック・パラリンピック準備局運営担当部長
リオ大会では、災害の発生をきっかけに設置されました道路交通、電気、ガス、水道等の都市に関する情報を一元的に集約する既存の都市オペレーションセンターを活用いたしまして、輸送を中心に組織委員会との情報共有、緊密な連携を図り、円滑な大会運営を支援してございました。
具体的には、各競技会場やライブサイト会場周辺等の道路交通状況、観客動向等をモニタリングするとともに、公共交通機関等からの派遣連絡要員が常駐いたしまして、公共交通機関の運行に関する情報を収集し、オリンピックレーンや観客誘導要員の配置に関する調整を行っておりました。
石川委員
東京五輪という世界的なイベントでは、大会の道路交通規制、救急体制、テロ、治安対策、歩行者の安全確保、シティーホストの配置、観光案内所の設置、給水所の設置、競技会場関係の清掃、仮設トイレの設置等が支障なく機能していくことが必須事項となっているわけであります。
関連部署である警視庁や消防庁などが縦割りの情報流通ではなく、横串の入った柔軟な情報流通と情報管理が行われるよう、統括部署の新設を求めておきたいと思います。
こういった面でも、レガシーとなるのではないかと思っております。よろしくお願いいたします。
次に、東京二〇二〇参画プログラムについてお伺いいたします。
東京二〇二〇参画プログラムでは、区市町村のイベントや事業が認証をされるとのことでありまして、区市町村が実施するイベント等を幅広く認証することにより、地域から二〇二〇に対する機運を盛り上げていくことが求められているわけであります。
公認プログラムは既に十月一日から開始をしているとのことでございますけれども、既に事業認証を受けた区市町村の数とその件数についてお伺いいたします。
戸谷オリンピック・パラリンピック準備局事業推進担当部長計画調整担当部長兼務
今月八日の時点におきましては、十三の区市における二十件のイベントなどが認証されております。
石川委員
既に一自治体で複数認証を受けている区市町村がある一方で、一件も受けていない自治体があるなど、ばらつきが見られるわけであります。認証されている区市町村にばらつきが見られる理由についてお伺いいたします。
戸谷オリンピック・パラリンピック準備局事業推進担当部長計画調整担当部長兼務
参画プログラムのマークが十月六日に発表されてからまだ時間がそれほど経過していないため、区市町村の各部署に浸透するまでに、ある程度の時間を要しているものと考えられます。
また、大会に関連づけていきたいイベント等の時期がまだ先のために、申請を見合わせている区市町村もあります。
一方、これまで申請のなかった区市町村からも、申請手続についての相談は受けておりまして、今後はそうした区市町村からの申請が見込まれるところでございます。
石川委員
既に認証を受けておりますイベントが特殊なものでもないということからしますと、担当者がどう認証について情報を受けとめているのかということが大きな差となってあらわれているんではないかなと思うわけであります。
今後、東京都としてどのように拡大を図っていくのか、お伺いをしておきたいと思います。
戸谷オリンピック・パラリンピック準備局事業推進担当部長計画調整担当部長兼務
区市町村のオリンピック・パラリンピック担当者会議など、さまざまな機会を捉えて、改めて制度の活用を呼びかけてまいります。
また、より使いやすい制度になるように組織委員会と調整することで、区市町村のイベントや事業が数多く認証されるように取り組んでまいります。
石川委員
さまざまな手段を活用して区市町村で実際に利用されるようにしていただきたいと思います。
区市町村の市長さん、首長さんで関心のない人はいないと思います。市長さんに認証情報を伝える機会をさらにつくっていただきたいと思います。
また、地域団体の利用は来年度になる予定でございますけれども、区市町村のイベントでの活用はその試金石となるものと思われるわけであります。ぜひ多くの事業が認証されるよう努力をしていただきたいと思います。
また、ラグビーワールドカップ開催の機運とオリンピック・パラリンピック開催機運は、その中身もまた重なってくるわけであります。おのおの主体は当然異なるわけでありますけれども、自治体のイベントでの機運盛り上げは、上手にコラボレーションさせていく工夫も必要と思います。ぜひ検討をお願いしたいと思います。

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